学研全訳古語辞典 |
しをり
分類文芸
「さび」「細み」とともに、蕉風俳諧(しようふうはいかい)の美的理念の一つ。自然・人事に対する作者の思いやりの心が句の余情として自然に表れ出た、しみじみとした情趣。『去来抄』によると、芭蕉(ばしよう)は、許六(きよりく)の「十団子(とをだご)も小粒になりぬ秋の風」(『韻塞』)〈秋風が吹き、街道も人影まばらな時節になった。この宇津(うつ)の山の名物の十団子も心なしか小粒になったように見える。〉の句に「しをり」があるとしている。「しほり」とも。
し-をり 【枝折り・栞】
山道などで木の枝を折って道しるべとすること。また、そのもの。道しるべ。
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