学研全訳古語辞典 |
しをら・し
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
奥ゆかしい。優雅だ。
出典東海道名所 仮名
「さまざましをらしき掛け物を」
[訳] いろいろな奥ゆかしい掛け物を。
②
控え目でいじらしい。可憐(かれん)だ。
出典好色一代女 浮世・西鶴
「御物腰しをらしく、また世の中にかかる女﨟(ぢよらふ)もあるものかと」
[訳] 言葉遣いも控え目でいじらしく、また、世の中にこのような女性もいるものだろうかと。
③
殊勝だ。けなげだ。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「この娘、しをらしくかしこまり」
[訳] この娘は殊勝に父の言葉を承って(=ききいれて)。
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