学研全訳古語辞典 |
-そく 【束】
①
…たば。▽稲十把(わ)、半紙十帖(じよう)など、束ねたものを数える語。
②
矢の長さの単位。一握りの長さ、すなわち親指以外の指四本の幅をいう。
③
江戸時代、職人や商人が品物を数えるときに用いた語。一・十・百・千などのまとまりの数を表す。
そく 【職】
官職。職務。「しょく」とも。
そ・く 【退く】
活用{か/き/く/く/け/け}
離れる。遠ざかる。退く。逃れる。
出典古事記 仁徳
「倭方(やまとへ)に西風(にし)吹き上げて雲離(くもばな)れ(=序詞(じよことば))そき居(を)りとも我忘れめや」
[訳] 大和の方へ西風が吹いて雲が離れるように離れていようとも、わたしはお前を忘れようか、いや忘れはしない。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
離す。分ける。遠ざける。のける。取り除く。
出典土佐日記 二・六
「いつしかといぶせかりつる難波潟(なにはがた)葦(あし)漕(こ)ぎそけてみ船来(き)にけり」
[訳] いつ着くかと気がかりでならなかった難波潟に葦を漕ぎ分けて御船はやって来たことよ。
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