学研全訳古語辞典 |
なら-く
…ことには。▽漢文訓読調の文で、「言ふならく」「聞くならく」などの形で用いる。
出典十訓抄 五
「言ふならく、奈落(ならく)の底に入りぬれば」
[訳] 言うことには、奈落の底に落ちると。◆派生語。
なりたち
推定・伝聞の助動詞「なり」の未然形+体言化する接尾語「く」
な-らく 【奈落】
①
悪人が死後に落ちて、責め苦を受ける所。地獄。◇仏教語。
②
最終の所。果て。どん底。
③
歌舞伎(かぶき)劇場の舞台や花道の床下。回り舞台・せり出しなどの設備が設けられ、通路にも用いられる。
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