学研全訳古語辞典 |
なら
《接続》体言に付く。〔「…なら…なら」の形で、複数の事柄をとりたてて列挙する〕…でも…でも。…といい…といい。
出典堀川波鼓 浄瑠・近松
「姿なら面体(めんてい)なら…いなば山国育ちとは思われず」
[訳] 姿といい顔つきといい…いなばの山国育ちとは思われない。◆近世語。断定の助動詞「なり」の未然形に接続助詞「ば」が付いた「ならば」の変化した語。
なら
断定の助動詞「なり」の未然形。
出典古事記 仲哀
「この御酒(みき)は我が御酒ならず」
[訳] このお酒は私が造ったお酒ではない。
奈良
分類地名
今の奈良市。和銅三年(七一〇)から延暦(えんりやく)三年(七八四)までの間の都で、唐の長安を模して造営された。廃都後も、春日(かすが)大社・東大寺・興福寺などの門前町として繁栄した。南都(なんと)。古くは「寧楽」「平城」とも書く。
楢の小川
分類地名
歌枕(うたまくら)。今の京都市北区の上賀茂(かみがも)神社の境内を流れる御手洗(みたらし)川。
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