学研全訳古語辞典 |
なら・ふ
【慣らふ・馴らふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
慣れる。習慣となる。
出典古今集 春上
「春霞(はるがすみ)立つを見捨てて行く雁(かり)は花なき里に住みやならへる」
[訳] ⇒はるがすみ…。
②
なじむ。なつく。親しくなる。
出典源氏物語 若紫
「霞(かすみ)のたたずまひもをかしう見ゆれば、かかる有様もならひ給(たま)はず」
[訳] 霞の(かかっている)ようすも趣深く見えるので、このような山のようすもなじんでいらっしゃらない。
【習ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
経験して身につける。学ぶ。
出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの
「一つには、御手をならひ給へ」
[訳] 一つには、お習字をお習いなさい。
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