学研全訳古語辞典 |
ねがはくは…
分類和歌
「願はくは花の下(した)にて春死なむそのきさらぎの望月(もちづき)のころ」
出典続古今集 雑上・山家集上・西行(さいぎやう)
[訳] 私が願うことは、桜の花の下で、春に死にたいということだ。それも、あの釈迦(しやか)入滅の日である二月の満月のころに。
鑑賞
生涯、月と花とを愛した西行は、その願いどおり、文治六年(一一九〇)二月十六日にこの世を去った。
ねがは-く-は 【願はくは】
分類連語
できることなら。どうか。なにとぞ。
出典続古今集 雑上・山家集上
「ねがはくは花の下(した)にて春死なむそのきさらぎの望月(もちづき)のころ」
[訳] ⇒ねがはくは…。
参考
漢文の訓読から生じた語で、文末は命令や意思の表現で結ぶ。願うことは、の意。後世「ねがはくば」とも。
なりたち
動詞「ねがふ」の未然形+接尾語「く」+係助詞「は」
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