学研全訳古語辞典 |
ぬ-・らむ
分類連語
①
〔「ぬ」が確述を表す場合〕今ごろ、きっと…であろう。今ごろ…にちがいない。
出典万葉集 六三
「いざ子ども早く日本(やまと)へ大伴(おほとも)の御津(みつ)の浜松待ち恋ひぬらむ」
[訳] ⇒いざこども…。
②
〔「ぬ」が完了を表す場合〕…てしまったのであろう。
出典古今集 夏
「いつのまに五月(さつき)来ぬらむあしひきの(=枕詞(まくらことば))山ほととぎす今ぞ鳴くなる」
[訳] いつの間に五月が来てしまったのであろう、山ほととぎすが今ないているようだ。
なりたち
完了の助動詞「ぬ」の終止形+現在推量の助動詞「らむ」
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