学研全訳古語辞典 |
ぬ-・なり
分類連語
…てしまうそうだ。…てしまったそうだ。…しまうようだ。…てしまったようだ。
出典源氏物語 椎本
「鐘の声かすかに響きて、夜明けぬなりと、聞こゆるほどに」
[訳] 鐘の音がかすかに響い(てき)て、夜が明けてしまったようだと、(姫君たちが)思われるうちに。
なりたち
完了の助動詞「ぬ」の終止形+推定・伝聞の助動詞「なり」
ぬ-・なり
分類連語
…ないのだ。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「あの国の人をえ戦はぬなり」
[訳] あの(月の世界の)国の人を、(相手に)戦うことはできないのだ。
なりたち
打消の助動詞「ず」の連体形+断定の助動詞「なり」
ぬなりのページへのリンク |