学研全訳古語辞典 |
するがなる…
分類和歌
「駿河(するが)なる宇津(うつ)の山べのうつつにも夢にも人に逢(あ)はぬなりけり」
出典新古今集 羇旅・在原業平(ありはらのなりひら)・伊勢物語九
[訳] 駿河の国の宇津の山のあたりでは、その『うつ』の名のように、現実にはもちろん夢にさえあなたに会わなかったよ。
鑑賞
この和歌は、『伊勢(いせ)物語』の有名な東(あずま)下りの段(第九段)の歌として載っている。「駿河なる宇津の山べの」は「うつつ」を導く序詞(じよことば)。
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