学研全訳古語辞典 |
のみしらみ…
分類俳句
「蚤虱馬の尿(しと)する枕(まくら)もと」
出典奥の細道 尿前の関・芭蕉(ばせう)
[訳] 一晩中、のみやしらみに責められてなかなか眠れないでいると、さらに枕もとには馬の小便をする音までが聞こえてくることだ。
鑑賞
尿前(しとまえ)の関(=宮城県鳴子町)を過ぎ、出羽国(秋田・山形県)へ越える山中での作。寝苦しい旅寝のようすを表現したものだが、その中に尿前の地名をかけて俳諧(はいかい)的なおかしみが感じられる。季語は「蚤」で、季は夏。
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