学研全訳古語辞典 |
ふなずしや…
分類俳句
「鮒ずしや彦根(ひこね)の城に雲かかる」
出典新花摘 俳諧・蕪村(ぶそん)
[訳] 琵琶(びわ)湖のほとりの茶店で名物の鮒ずしを味わっている。ふと見上げると、晴れ渡った夏空に一片の雲があって、彦根城の上にかかっている。
鑑賞
旅中の句。「鮒ずし」は琵琶湖畔の名物で、内臓を除いた鮒を塩漬けにし、樽(たる)の中で飯と交互に重ねて発酵させたなれ鮨(ずし)のこと。酸味と夏のさわやかさがよく合っている。季語は「鮒ずし」で、季は夏。
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