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ほのかなりの意味

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学研全訳古語辞典

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ほの-か・なり 【仄かなり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


うっすらしている。ほんのりしている。ぼんやりしている。かすかだ。


出典枕草子 春はあけぼの


「闇(やみ)もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし」


[訳] 月の出ていない夜もやはり、蛍がたくさん入り乱れて飛んでいる(のがおもしろい)。また、たった一匹二匹がうっすらと光って飛んで行くのも趣がある。


わずかだ。ほんの少しだ。


出典源氏物語 幻


「花はほのかに開あけさしつつ、をかしきほどのにほひなり」


[訳] (紅梅の)花はわずかに開きかけて、風情(ふぜい)のあるころの色香である。








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