学研全訳古語辞典 |
ほ・る 【惚る・恍る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
(放心して)ぼんやりする。茫然(ぼうぜん)となる。本心を失う。
出典徒然草 七五
「走りて急がはしく、ほれて忘れたること、人皆かくのごとし」
[訳] (損得のために)走り回って忙しそうで、本心を失って(自分を)忘れていること、人はみなこのような状態である。
②
(異性に)ほれる。異性に思いをかける。
ほ・る 【欲る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
願い望む。欲する。ほしいと思う。
出典万葉集 七六六
「然(しか)そ待つらむ君が目をほり」
[訳] そのようにして(家の外へ出て)待っているだろう、あなたの顔が見たくて。
語法
ほとんど連用形の形で用いられる。
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