ま

学研全訳古語辞典

－ま

接尾語

その状態である、の意の名詞を作る。「まほらま」「懲りずま」

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ま

推量の助動詞「む」の古い未然形。接尾語「く」を伴って「まく」の形で用いられる。

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ま 【今】

副詞

さらに加えて。もっと。もう。また。

出典 心中重井筒 浄瑠・近松

「ま一度寄ってくださんせ」

[訳] もう一度寄ってくださいませ。◆「いま」の変化した語。

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ま－ 【真】

接頭語

〔名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞などに付いて〕

① 完全・真実・正確・純粋などの意を表す。「ま盛り」「ま幸（さき）く」「まさやか」「ま白し」。

② りっぱである、美しい、などの意を表す。「ま木」「ま玉」「ま弓」

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ま 【間】

名詞

① すきま。あいだ。

出典 源氏物語 野分

「春の曙（あけぼの）の霞（かすみ）のまより、おもしろきかば桜の咲き乱れたるを見る心地す」

[訳] 春の夜明けの霞の間から、みごとなかば桜が咲き乱れているのを見る心地がする。

② 柱と柱の間。

出典 源氏物語 空蟬

「南の隅のまより、格子（かうし）叩（たた）きののしりて入（い）りぬ」

[訳] 南側の隅の柱の間から、格子を音高くたたいてはいった。

③ 部屋。

出典 枕草子 宮にはじめてまゐりたるころ

「次のまに、長炭櫃（ながすびつ）にひまなく居たる人々」

[訳] 次の部屋で、長い角火鉢のそばにすきまなく座っている女房たち。

④ うち。あいだ。▽連続している時間をさす。

出典 土佐日記 二・一

「朝（あした）のま、雨降る」

[訳] 朝のうち、雨が降る。