学研全訳古語辞典 |
やす-げ・なり
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
(一)
【安げなり】いかにも気楽そうだ。
出典枕草子 思はむ子を
「これは昔のことなめり。今はいとやすげなり」
[訳] これは昔のことであるようだ。今はとても気楽そうである。
(二)
【易げなり】いかにもたやすそうだ。
出典枕草子 八月つごもり
「何にかあらむして、本(もと)を切るさまぞ、やすげに、せまほしげに見ゆるや」
[訳] 何であろうか道具を使って、根元を切るようすが、いかにもたやすそうで、してみたいように見えることよ。
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