学研全訳古語辞典 |
いっしょ-けんめい 【一所懸命】
①
〔多く「いっしょけんめいの地」の形で〕中世、武士が一か所の領地に命をかけて、生活の頼みとすること。また、その領地。転じて、一家の生計を支える大切なもの。
出典太平記 一一
「いっしょけんめいの地を安堵(あんど)仕(つかまつ)る」
[訳] 命をかけてきた一か所の土地の領有権を認めていただく。
②
命がけで事にあたること。必死。
語の歴史
②は近世に発生した用法で、命がけで事にあたる意にひかれて、表記も「一生懸命」と書かれるようになった。
一所懸命のページへのリンク |