学研全訳古語辞典 |
せっ-かく 【折角】
①
骨を折ること。力を尽くすこと。
出典保元物語 上
「中にもせっかくの合戦二十余か度なり」
[訳] 中でも死力を尽くした合戦が二十数回である。
②
大事なこと。注意しなければならないこと。
出典風姿花伝 七
「三日の中(うち)に、殊にせっかくの日と覚しからん時」
[訳] 三日のうちで、特に大事な日だと思うようなとき。
①
苦心して。一所懸命。
出典きのふは 咄本
「せっかく習へ。やがて十月十三日になるぞ」
[訳] 一所懸命練習せよ。すぐに十月十三日になるぞ。
②
努力したのにそのかいがなく。わざわざ。
出典世間胸算用 浮世・西鶴
「せっかく錆(さび)落としてから」
[訳] わざわざ錆を落としたところで。
折角のページへのリンク |