学研全訳古語辞典 |
よ-に-あ・り 【世に有り】
分類連語
①
この世にいる。生きている。
出典竹取物語 仏の御石の鉢
「この女見ではよにあるまじき心地(ここち)のしければ」
[訳] (石作りの皇子は)この女(=かぐや姫)と結婚しないでは、生きていられそうもない気持ちがしたので。
②
世に認められている。時めいている。
出典鉢木 謡曲
「ああ降ったる雪かな。いかによにある人の、おもしろう候ふらん」
[訳] ああ、ひどく降った雪だなあ。世に認められている人は、どんなにかおもしろく眺めているだろう。
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