学研全訳古語辞典 |
よ-に-ふ・る 【世に旧る】
分類連語
①
世間で珍しくなくなる。周知のこととなる。
出典源氏物語 朝顔
「ひととせ、中宮の御前に、雪の山つくられたりし、よにふりたる事なれど」
[訳] 先年、中宮の御殿の前庭に雪の山を作られたことは世間では珍しくなくなったことだけれど。
②
以前に結婚したことがある。
出典源氏物語 蜻蛉
「あやしき女、よにふりたるなどを、持ち居るたぐひ多かり」
[訳] 身分の低い女や以前に結婚したことのあった女などを妻にしているような人々が多い。
なりたち
名詞「よ」+格助詞「に」+動詞「ふる」
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