学研全訳古語辞典 |
にふ-だう 【入道】
①
仏道に入って修行すること。また、その人。出家。
出典源氏物語 椎本
「にふだうの御本意は、昔より深くおはせしかど」
[訳] 出家のご意志は、昔から深くていらっしゃったけれど。◇仏教語。
②
髪をそり僧衣を着ているが、在俗のままで仏に仕え、寺に入っていない者。
出典源氏物語 明石
「にふだうの領(らう)じ占めたる所どころ」
[訳] (明石の入道という)在俗の仏教者の領有しているあちこちの土地。
参考
②は、平安時代、天皇・皇族・貴族など身分の高い人にいうことが多く、多くは法名を付けた。
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