学研全訳古語辞典 |
しの・ぐ 【凌ぐ】
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
①
押さえつける。押しふせる。
出典万葉集 二九九
「奥山の菅(すげ)の葉しのぎ降る雪の」
[訳] 山奥の菅の葉を押さえつけて降る雪が。
②
押し分けて進む。のりこえて進む。
出典平家物語 三・赦文
「波風をしのいで行く程に」
[訳] 波風を押し分けて進んでいく途中に。◇「しのい」はイ音便。
③
(堪え忍んで)努力する。
出典毎月抄
「それを詠まん詠まんとしのぎ侍(はべ)れば」
[訳] それを詠もう詠もうと努力しましたので。
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