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凄じの意味

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すさま・じ 【凄じ】

形容詞シク活用

活用{(じく)・じから/じく・じかり/じ/じき・じかる/じけれ/じかれ}


おもしろくない。興ざめだ。しらけている。


出典枕草子 木の花は


「梨(なし)の花、よにすさまじきものにして、近うもてなさず」


[訳] 梨の花は、まったくおもしろくないものとして、身近には取り扱わない。


寒々としている。殺風景だ。情趣がない。


出典徒然草 一九


「すさまじきものにして見る人もなき月の」


[訳] 殺風景なものとして見る人もない(冬の)月が。


冷たい。寒い。


出典平家物語 六・紅葉


「風すさまじかりける朝(あした)なれば」


[訳] 風が冷たかった朝なので。


ものすごい。激しい。ひどい。


出典保元物語 中


「すさまじき者の固めたる門へ寄せ当たりぬるものかな」


[訳] ものすごい者が守っている門に攻めてきてしまったものだな。


注意

現代語「すさまじい」とは語義が異なるので気をつけること。








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