学研全訳古語辞典 |
いで-まうで-・く 【出で参で来】
活用{こ/き/く/くる/くれ/こ(こよ)}
①
参上する。
出典源氏物語 蜻蛉
「下童(しもわらは)の、ただこのごろ、宰相(さいしやう)が里にいでまうできて」
[訳] 下仕えの子供が、つい近ごろ、宰相(さいしよう)の里に参りまして。
②
(事件や事態などが)発生します。起きます。
出典源氏物語 東屋
「聞きにくき事もこそいでまうでくれ」
[訳] 耳障りなこともきっと起きます。
参考
「いでまゐでく」の変化した語。「出(い)で来(く)」の謙譲語だが、多くは会話文や詞書(ことばがき)の中で、丁寧な物言いとして使われる。
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