学研全訳古語辞典 |
前句付け
分類文芸
江戸時代中期の雑俳(ざつぱい)の一つ。題として示された七・七の前句に、五・七・五の付け句を付け、その優劣を競う遊戯的文芸。たとえば、「恐(こは)い事かな恐い事かな」の題に、「雷をまねて腹掛けやっとさせ」と付ける類である。連歌(れんが)・俳諧(はいかい)で「付け合い」の練習として行われていたものが、独立して雑俳となったもので、江戸時代の庶民参加の文芸として注目される。のち、「川柳(せんりゆう)」へと発展した。
まへく-づけ 【前句付け】
①
連歌(れんが)・俳諧(はいかい)の付け合いで、出された前句(七・七の下(しも)の句)に付け句(五・七・五の上(かみ)の句)を付けて、短歌の形式にすること。この逆の場合もある。付け合いの稽古(けいこ)のために始まった。
②
江戸時代に流行した雑俳(ざつばい)の一つ。⇒前句(まえく)付(づ)け
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