学研全訳古語辞典 |
おな・じ 【同じ】
活用{(じく)・じから/じく・じかり/じ/じき・じかる/じけれ/じかれ}
同じだ。一致している。差がない。等しい。
出典土佐日記 一・二四
「昨日(きのふ)のおなじ所なり」
[訳] 昨日と同じ所である。
参考
体言を修飾するとき、上代には「おなじき」「おなじ」の両形が用いられ、中古には、漢文訓読語には「おなじき」が、和文脈の文には「おなじ」が多く用いられた。
おや・じ 【同じ】
活用{(じく)・じから/じく・じかり/じ/じき・じかる/じけれ/じかれ}
同(おな)じ。
出典万葉集 三九七八
「妹(いも)もわれも心はおやじ」
[訳] 妻も私も心は同じ。◆「同じ」の古形。上代には「おなじ」と並んで両方用いられた。体言を修飾するときも終止形と同じ形の「おやじ」が用いられる。
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