学研全訳古語辞典 |
めい-よ 【名誉】
①
(技能などが)すぐれていること。また、その評判が高いこと。名声。名誉。
出典平家物語 八・征夷将軍院宣
「今武勇(ぶよう)のめいよ長ぜるによって」
[訳] いま武勇の名声が高くなったので。
②
世にまれなこと。不思議なこと。奇怪。
評判になること。有名になること。著名。
出典宇治拾遺 一五・一二
「『後(のち)の千金』といふことめいよせり」
[訳] 「後の千金(=あとでの千金より今の救いのほうがありがたい)」ということわざが有名になった。
⇒めいよなり。
出典平治物語 中
「隠れなき強盗、めいよの大剛の者にて候ふ」
[訳] 広く世に知られた強盗で、評判の強者でございます。
不思議に。奇妙に。
出典西鶴置土産 浮世・西鶴
「ここにてめいよ悪心かはりて」
[訳] ここで不思議に悪心が変わって。◆[一]②から変化した語。
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