学研全訳古語辞典 |
う-め・く 【呻く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
嘆息の声をあげる。
出典枕草子 懸想人にて来たるは
「『あな』と高やかにうちいひ、うめきたるも」
[訳] 「ああ」とかん高く声に出し、嘆息の声をあげたのも。
②
(動物が)低くうなる。
出典古今著聞集 七〇一
「牛、夜ごとに必ずうめくこと侍(はべ)りけり」
[訳] 牛が、毎晩必ず低くうなることがありました。
③
苦しんで詩歌を作る。苦吟する。
出典枕草子 職の御曹司におはします頃、西の廂にて
「人にも語り伝へさせむと、うめき誦(ずん)じつる歌も」
[訳] 人々にも語り伝えさせようと、苦吟し詠み出した歌も。
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