学研全訳古語辞典 |
えびす 【夷・戎・蝦夷】
①
「えみし」に同じ。
②
未開の外国人。また、その国。
③
情趣を解さない田舎者。荒々しく粗野な人。▽多く、東国の男・武士をさす。
出典徒然草 八〇
「えびすは弓引く術(すべ)知らず」
[訳] 東国の荒武者は弓を引く方法も知らないで。◆「えみし」の変化した語。
えびす 【夷・蛭子・恵比須】
七福神の一つ。福をもたらす神とされる。福々しい笑顔で風折り烏帽子(えぼし)・狩衣(かりぎぬ)・指貫(さしぬき)を着用、釣り竿(ざお)を持ち鯛(たい)を抱えた姿で表す。近世以降、特に商家に厚く信仰された。「恵比須」は近世以降の当て字。
ひな 【鄙・夷】
都から遠く離れた、開けていない所。地方。田舎。
出典万葉集 二五五
「天離(あまざか)るひなの長道(ながぢ)ゆ恋ひ来れば」
[訳] ⇒あまざかる…。
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