学研全訳古語辞典 |
いかなら-・む 【如何ならむ】
分類連語
①
どうだろう。どんなであろう。
出典枕草子 雪のいと高う降りたるを
「少納言よ、香炉峰(かうろほう)の雪いかならむ」
[訳] 清少納言よ、香炉峰の雪はどんなであろう。
②
どうなることだろう。
出典源氏物語 夕顔
「『これも、いかならむ』と、心そらにて」
[訳] 「この人(=侍女の右近(うこん))もどうなるだろう」と(源氏は)うわのそらで。
③
〔連体修飾語として〕どのような。
出典徒然草 二五
「いかならむ世にも、かばかりあせはてんとは」
[訳] どのような時代においても、これほど荒れ果ててしまうとは。
なりたち
形容動詞「いかなり」の未然形+推量の助動詞「む」
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