学研全訳古語辞典 |
かが・む 【屈む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
(体の一部を)折り曲げる。
出典源氏物語 空蟬
「指(および)をかがめて」
[訳] 指を折り曲げて。
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
(体の一部が)折れ曲がる。しゃがむ。
出典腰祈 狂言
「殊の外御腰がかがませられた」
[訳] ことのほかお腰が折れ曲がられた。
②
身をひそめる。忍び隠れる。
出典心中天網島 浄瑠・近松
「どこにかがんでこの苦をかける」
[訳] どこに身をひそめてこの苦労をかける。◇「かがん」は撥(はつ)音便。
くぐ・む 【屈む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
かがむ。
出典義経記 三
「さしくぐみて見れば」
[訳] かがんで(笛の音のするほうを)見ると。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
(体を)かがめる。
出典夫木抄 雑一
「背をくぐめて」
[訳] 背中をかがめて。
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