学研全訳古語辞典 |
ぬさ 【幣】
神に祈るときの捧(ささ)げ物。古くは麻・木綿(ゆう)などをそのまま用いたが、のちには織った布や紙などを用い、多く串(くし)につけた。また、旅には、紙または絹布を細かに切ったものを「幣袋(ぬさぶくろ)」に入れて携え、道中の「道祖神(だうそじん)」に奉った。
まい 【幣・舞】
⇒まひ
まひ 【幣】
依頼や謝礼のしるしとして神にささげたり、人に贈ったりする物。「まひなひ」とも。
出典万葉集 九〇五
「まひはせむしたへの使ひ負ひて通らせ」
[訳] 礼物は贈ろう、黄泉(よみ)の国の使いよ、(わが子を)背負って行っておくれ。◆上代語。
み-てぐら 【幣】
神に奉る物の総称。特に、絹・木綿・麻などの布にいうことが多い。◆「み」は接頭語。
まひ-なひ 【賂・幣】
①
礼として物を贈ること。また、その品物。
②
賄賂(わいろ)を贈ること。また、その品物。
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