学研全訳古語辞典 |
このたびは…
分類和歌
出典百人一首
「このたびは幣(ぬさ)も取りあへず手向山(たむけやま)紅葉(もみぢ)の錦(にしき)神のまにまに」
出典古今集 羇旅・菅原道真(すがはらのみちざね)
[訳] 今度の旅はあわただしくて、道の神にささげる幣の用意もできなかった。せめて、この手向山の錦のように美しい紅葉を、神の御心のままに幣としてお受け取りください。
鑑賞
「このたび」に「この度(たび)」と「この旅」をかけ、「たむけやま」に「(幣を)手向ける」意をかけている。
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