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このきどやの意味

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このきどや…

分類俳句


「この木戸や鎖(じやう)のさされて冬の月」


出典猿蓑 俳諧・其角(きかく)


[訳] 冬の夜更け、錠がぴったりと閉ざされた城門の上に、寒々とした月がさえかえっている。


鑑賞

『去来抄』によると、「この木戸」と「柴(しば)の戸」、「冬の月」と「霜の月」についての優劣論が交わされた。隠者の風情を表す「柴の戸」より、城門の大きな景を表す「この木戸」のほうが、門を前に夜の空をふり仰ぐ厳しい感じがよく出るし、「冬の月」は「霜の月」よりも荒涼をより感じさせるこの場にふさわしい、と。季語は「冬の月」で、季は冬。








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