学研全訳古語辞典 |
とり-あ・ふ 【取り敢ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
取ることができる。用意する。
出典古今集 羇旅
「このたびは幣(ぬさ)もとりあへず」
[訳] ⇒このたびは…。
②
居あわせる。あり合わせる。
出典源氏物語 竹河
「とりあへたるままに被(かづ)け給(たま)ふ」
[訳] あり合わせのままにお与えになった。
③
こらえる。おさえとどめる。
出典源氏物語 葵
「もろき御涙は、ましてとりあへ給はず」
[訳] もろくこぼれる御涙は、ましてこらえなされない。
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