学研全訳古語辞典 |
とり-かか・る 【取り掛かる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
始める。手をつける。
②
心にかかる。気がかりである。
出典源氏物語 蜻蛉
「宮の上にとりかかりて恋しうもつらくも」
[訳] 宮のことが心にかかって恋しくもつらくも。
③
とりすがる。取り付く。
出典古事記 神代
「手足にとりかかりて泣き悲しみき」
[訳] 手足にとりすがって泣き悲しんだ。
④
立ち向かって行く。襲いかかる。
出典今昔物語集 二五・七
「心も知らざらん人にとりかかりては」
[訳] 気持ちもわからない人に襲いかかっては。◆「とり」は接頭語。
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