学研全訳古語辞典 |
ゆみ 【弓】
①
武器の一種。矢を射るもの。
②
弓を射ること。また、そのわざ。弓術。
③
弓の競射。
出典大鏡 道長上
「帥殿(そちどの)の南院にて、人々集めてゆみあそばししに」
[訳] 帥殿(=伊周(これちか))の南の御殿で、人々を集めて弓の競射をなさったときに。
参考
古くははぜなどを材にした丸木弓を用いたが、平安時代ごろから、桑の木をしんにして両側を竹で押さえ、それを籐(とう)や糸で巻いたものが作られた。製法によって、「塗籠籐(ぬりごめどう)」「本滋籐(もとしげどう)」「節巻(ふしま)き」などがある。弓の強さを表すのに「三人張りの弓」などというが、これは、三人がかりで弓に弦を張るほどの剛弓を意味する。
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