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思ひ遣るの意味

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学研全訳古語辞典

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おもひ-や・る 【思ひ遣る】

他動詞ラ行四段活用

活用{ら/り/る/る/れ/れ}


気を晴らす。心を慰める。


出典万葉集 四〇〇八


「わが背子を見つつしをればおもひやることもありしを」


[訳] あなたにお会いしているので気を晴らすこともあったが。


はるかに思う。


出典伊勢物語 九


「その河のほとりに群れゐておもひやれば」


[訳] その川のほとりに群がり集まってすわって都のことをはるかに思うと。


想像する。推察する。


出典枕草子 雪のいと高うはあらで


「今日の雪をいかにとおもひやり聞こえながら」


[訳] 今日の雪を(あなたは)どうご覧になっているかと推察申し上げながら。


気にかける。気を配る。


出典源氏物語 桐壺


「いはけなき人もいかにとおもひやりつつ」


[訳] 幼い宮もどうなさっているかといつも気にかけて。








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