学研全訳古語辞典 |
て-な・る 【手馴る・手慣る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
使い慣れる。
出典徒然草 二九
「てなれし具足なども、心もなくて変はらず久しき、いとかなし」
[訳] (故人が)使い慣れた道具なども、無心で、いつまでも変わらないで残っているのは、とても悲しい。
②
熟練する。
出典落窪物語 一
「これもなほあだにぞ見ゆる笛竹のてなるるふしを忘ると思へば」
[訳] 私たち二人の仲もやはりはかなく思われる。竹で作った笛の熟練する節まで忘れると思うと。
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