学研全訳古語辞典 |
あつか・ふ 【扱ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
世話を焼く。
出典源氏物語 帚木
「まことに親めきてあつかひ給(たま)ふ」
[訳] 本当に親らしく世話を焼きなさる。
②
うわさする。
出典源氏物語 紅葉賀
「人々も、思ひの外なる事かなとあつかふめるを」
[訳] 人々も、意外なことだなあとうわさするらしいのを。
③
もてあます。
出典枕草子 なほめでたきこと
「多く取らむと騒ぐ者は、なかなかうちこぼしあつかふほどに」
[訳] (食べ物を)たくさん取ろうとあわてるものは、かえって取りこぼしてもてあますうちに。
④
仲裁する。
出典諸国ばなし 浮世・西鶴
「さまざまにあつかへども、きかざれば」
[訳] いろいろと仲裁するが、聞かないので。
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