学研全訳古語辞典 |
春日
①
分類地名
今の奈良市の中心地区に当たる、平城京の東方一帯の地域。春日山・春日野は平城京の官人の野遊びの地であった。
②
分類寺社名
春日神社(=今の春日大社)あるいは春日大明神(=春日大社の祭神)のこと。春日神社は藤原(ふじわら)氏の氏神で、祭神は常陸(ひたち)の国(茨城県)の鹿島宮(かしまのみや)の祭神を迎えた。
はる-ひ 【春日】
春の日。春の一日。[季語] 春。
出典万葉集 四二九二
「うらうらに照れるはるひに雲雀(ひばり)上がり心悲しも独りし思へば」
[訳] ⇒うらうらに…。
はる-ひ 【春日】
分類枕詞
春の日がかすむ意から、同音を含む地名「春日(かすが)」にかかる。「春日(はるひ)の」「春日(はるひ)を」とも。「はるひ春日(かすが)」
参考
「春日」と書いて「かすが」と読むのは、「飛鳥(あすか)」同様に、「かすが」にかかる枕詞(まくらことば)「春日(はるひ)」の文字を当てたため。
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