学研全訳古語辞典 |
とき-に-あ・ふ 【時にあふ】
分類連語
①
ちょうどその時機や時節に出あう。
出典蜻蛉日記 上
「折ならで色づきにけるもみぢ葉はときにあひてぞ色まさりける」
[訳] 時節でないのに色づいてしまったもみじ葉はちょうど秋になっていっそう美しい色になった。
②
時の運に乗る。時めく。よい時機に出あって栄える。
出典徒然草 三八
「愚かにつたなき人も、家に生まれときにあへば、高き位にのぼり」
[訳] 愚かでつまらない人でも、名門に生まれ、時の運に乗れば、高い位にのぼり。◆「あふ」は「合ふ」「会ふ」「遇ふ」と当てる。
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