学研全訳古語辞典 |
くら・む 【暗む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
暗くなる。
②
(目が)見えなくなる。
出典保元物語 中
「まことに御目のくらませ給(たま)ひけるにこそと」
[訳] 本当にお目が見えなくおなりあそばしたのであろうと。◇「眩む」とも書く。
③
分別がなくなる。理性を失う。
出典寿の門松 浄瑠・近松
「涙隔てて引き立つる明かり障子の明かりにもくらむ心ぞ哀れなる」
[訳] 涙に隔てて立てた障子の明かりにも分別がなくなる心はふびんである。
活用{ま/み/む/む/め/め}
わからなくする。くらます。
出典古今著聞集 五七五
「その郎等(らうどう)を召すに、跡をくらみて失せぬ」
[訳] その家来をお呼び出しになると、行方をくらましていなくなってしまった。
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