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なべての意味

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学研全訳古語辞典

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なべ-て 【並べて】

副詞

全般に。総じて。すべて。一般に。


出典徒然草 一四一


「なべて心柔らかに、情けあるゆゑに」


[訳] (都の人は)一般に心が穏やかで、思いやりがあるために。


ひととおり。あたりまえ。普通。▽「なべての」の形で連体修飾語として用いられることも多い。


出典源氏物語 花宴


「いと若うをかしげなる声の、なべての人とは聞こえぬ」


[訳] たいそう若々しく趣のある声で、普通の女房とは思われない(声が)。


(あたり)一面に。


出典古今集 冬


「梅の花それとも見えずひさかたの天霧(あまぎ)る雪のなべて降れれば」


[訳] どれが梅の花だかわからない。空を霧のようにかき曇らせる雪が一面に降っているので。








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