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暗しの意味

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学研全訳古語辞典

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くら・し 【暗し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


暗い。


出典徒然草 八九


「飼ひける犬の、くらけれど主を知りて、飛びつきたりけるとぞ」


[訳] 飼っていた犬が、暗いけれど飼い主とわかって飛びついたのだったということだ。


わからない。はっきりしない。


出典今昔物語集 一九・九


「この男は跡をくらくして失せにけり」


[訳] この男は行方をわからなくして消えていった。


愚かだ。


出典徒然草 一九三


「くらき人の、人を測りて、その智(ち)を知れりと思はん、さらにあたるべからず」


[訳] 愚かな人が他人(の能力)を推測して、その人の知恵(の程度)をわかったと思うようなことは、少しもあたるはずのないことである。


不足している。欠けている。


出典国性爺合戦 浄瑠・近松


「七珍(しつちん)万宝(まんぽう)くらからずと申せども」


[訳] あらゆる種類の宝が不足してはいないといっても。








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