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有らなくにの意味

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学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

あら-なく-に 【有らなくに】

分類連語


ないことなのに。あるわけではないのに。


出典万葉集 二六五


「苦しくも降り来る雨か神(みわ)が崎狭野(さの)の渡りに家もあらなくに」


[訳] 困ったことに降ってきたにわか雨だなあ。ここ三輪の崎の狭野の渡し場には雨宿りする家もないのになあ。⇒なくに


参考

文末に用いられるときは詠嘆の意を含む。


なりたち

ラ変動詞「あり」の未然形+打消の助動詞「ず」の未然形の古い形「な」+接尾語「く」+助詞「に」








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