学研全訳古語辞典 |
しに-かへ・る 【死に返る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
死ぬことを繰り返す。何度も死ぬ。
出典万葉集 六〇三
「千(ち)たびそ我はしにかへらまし」
[訳] 千回でも私は、死ぬことを繰り返しただろうに。
②
今にも死にそうになる。
出典蜻蛉日記 中
「打出(うちいで)の浜に、しにかへりて至りたれば」
[訳] 打出の浜に、今にも死にそうになって、着いたので。
③
〔連用形を副詞的に用いて〕死にそうなくらい苦しく。死ぬほど強く。
出典源氏物語 絵合
「しにかへりゆかしがれど」
[訳] 死ぬほど強く知りたがったが。
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