学研全訳古語辞典 |
ひよく-の-とり 【比翼の鳥】
分類連語
雌雄ともに目・翼が一つずつで、雌雄がいつも一体となって飛ぶという、中国の想像上の鳥。契りが深くて仲むつまじい男女をたとえていう。
参考
「連理(れんり)の枝(えだ)」とともに、白居易(はくきよい)の詩『長恨歌(ちようごんか)』の一節「天に在(あ)らば、願はくは比翼の鳥と作(な)り、地に在らば願はくは連理の枝と為(な)らん」による。『長恨歌』は古くから人々に親しまれ、この一節に基づく表現も、『源氏物語』の中で帝(みかど)に桐壺更衣(きりつぼのこうい)への契りの言葉として「羽を並べ、枝を交はさむ」と言わせたのをはじめとして、しばしば用いられている。「比翼連理(ひよくれんり)」も同様の表現。
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