学研全訳古語辞典 |
わき-かへ・る 【沸き返る・湧き返る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
煮えたぎる。
出典今昔物語集 一四・八
「湯のわきかへる焰(ほのほ)」
[訳] 湯の煮えたぎる、炎のようなゆげが。
②
(水が)激しくわき出る。
出典源氏物語 胡蝶
「わきかえり岩もる水に」
[訳] 激しくわき出て岩の間を漏れる水(=わが思い)に。
③
(心が)激しく動揺する。
出典源氏物語 蜻蛉
「これを見つけて、せきとめたらましかば、とわきかへる心地し給(たま)へど」
[訳] これ(=浮舟の投身自殺)を見つけて、もしやめさせていたなら、と激しく動揺するお気持ちになるけれども。
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