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法の意味

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学研全訳古語辞典

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のり 【法・則】

名詞

規準。模範。手本。


出典日本書紀 神代下


「その宮を造るのりは、柱は高く太し」


[訳] その宮殿を造る規準は、柱は高く太い。


規則。法律。法令。


出典徒然草 一四二


「人を苦しめ、のりを犯さしめて、それを罪なはんこと、不便(ふびん)のわざなり」


[訳] 人を苦しめ、法律を犯させて、それを処罰するようなことは、かわいそうなことである。


仏の教え。仏法。仏道。


出典源氏物語 御法


「薪こる思ひは今日を初めにてこの世に願ふのりぞはるけき」


[訳] 仏を信じる思いは今日がはじめてで、今後、この現世で願う仏法の道は末長く続くでしょう。



はふ 【法】

名詞

とりきめ。きまり。


法律。


しかた。方法。


参考

「法」には、漢音の「はふ」と呉音の「ほふ」との二つの仮名づかいがあり、前者はきまり・方法などの意の場合、後者は仏法をいう仏教語の場合と、使い分けられている。⇒ほふ(法)



ホウ 【法】

⇒はふ(漢音。仏教関係以外の語)



ホウ 【法】

⇒ほふ(呉音(ごおん)。仏教関係の語)



ほふ 【法】

名詞

存在するいっさいの事象。また、いっさいの事象を成り立たせる原理。


仏の教え。仏道。仏法。


出典徒然草 九七


「君子に仁義あり、僧にほふあり」


[訳] 品格のりっぱな人には仁義があり、僧には仏法がある。


祈禱(きとう)。修法(ずほう)。


出典方丈記 


「なべてならぬほふども行はるれど、更にそのしるしなし」


[訳] 並ひととおりでない祈禱や修法が行われるが、いっこうにその効き目はない。◆仏教語。


参考

「法」の仮名づかいには、呉音の「ほふ」と、漢音の「はふ」とがあり、仏教語の場合には通常呉音を用いる。⇒はふ(法)








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